こうして醜形恐怖症になった。
そもそも、なんでこんなに自分の顔にこだわるのかと言うと、キッカケは些細な事だったんですよね。
それまでは美人とは思わなかったけど、まぁ普通の顔はしていると思ってたんです。
私の通っていた高校は、とにかく美男美女揃いで、そんな中で自分という存在が日に日に歪なモノだと考えるようになりました。
歪で醜くて異形のものであると、強く思うようになってからは、学校に行くのも嫌になり、日に日に登校日数は減っていきました。
特に私は自分の目に物凄く執着していて、この目がこんなに気持ち悪い目じゃなければと毎日考えていました。
その時、ちょうどハーフ顔全盛期と言うか、幅広並行二重こそ正義!みたいな流れだったので、そんな目と比べては自分のしょぼい目に苛立ちを覚えていました。
一方で、友達と話したり遊んだりするのは好きなので、全然普通に過ごしてました。
元々の性格が明るいので、学校にいる時は明るく元気に過ごしていました。
ただ、顔のことを考え出してしまうと、どうにも上手くいかなかったんです。
学校にいる時の私が終始明るかったのは、顔のことを考えなくて、行けるコンディションの時にしか行ってなかったからなんです。
何をするのも、目が中心の、今思えば狂った毎日を過ごしていました。
ほんと、馬鹿なことして大切な時間を無駄にしてきたなって思います。
でも、その時は必死だったんですよね。
それだけの事だったんです。